お取り組みの背景
業界でいち早くピット予約のデジタル化を進めたものの、
システムのリニューアルに課題
リテールデジタル推進部 安原 利哲様
- オートバックスデジタルイニシアチブ社の事業内容をお聞かせください。
- 安原 利哲様(以下、敬称略):弊社は、オートバックスセブン本社のデジタル部門が独立した100%子会社で、主に国内外のオートバックス店舗で使われているシステム構築から運用保守までを担っています。社名に「イニシアチブ」の単語が使われている通り、オートバックスセブンのデジタル活用を率先して引っ張っていくこと、そして自動車産業のDXを推進していくことが私たちのミッションです。
- 弊社でリニューアルを担当させていただく以前のアプリは、いつ頃から提供されていたのでしょうか。
- 安原:カー用品店業界のなかでもアプリの提供はかなり早く、2012年にはリリースしました。ただ、デザイン面や機能面などで、さまざまな課題を抱えたまま7年間運用していたのです。
- 具体的にどのような課題を抱えていたのでしょうか。
- 安原:7年間でおよそ100万ダウンロードまでは達したのですが、肝心のユーザー評価があまり高くなかったのです。アプリのメイン機能である予約画面がWebビューで構築されていたためアプリの動作が遅く、運営側の課題としては、アプリ内クーポンやスタンプといったアプリネイティブ機能での販促施策を始めたくても開発できなかったこと、最新のUIデザインに変更したくても開発の手間がかかりすぎることが挙げられます。こうした課題を受けて、アプリのリニューアルを検討し始めました。